川の安全とルール > 子どものページ


●教えてくれる人
柴田 敏隆

(財)日本自然保護協会理事

川は「楽校」!?
 楽校はガッコウとよみます。音楽のガクに学校のコウです。とっても楽しい学校という意味です。みなさんも、川でおおいにあそびながら、楽しく学んでください。この学校は試験もなければ宿題もありません。

 川へいこう

けっしてひとりではいってはいけない。
川にくわしい、責任の持てる大人といっしょにいこう。

自分より年下のこどもに対しては、先輩として責任をもってめんどうをみてやろう。

晴れて、風の無い、午前中がよい。

天気予報をよくみて、前日まで、上流の地域に雨がふったか、その雨量はどのくらいであったか、チェックしよう。

今日の天気も、とくに上流の地域に雨がふるかどうかを、かならずチェックしよう。


 準備するもの

服装は軽快なもの、できれば長袖長ズボン、幅広いつばのある帽子、すべりどめのきいた履物。お弁当水筒(川の生水はのまない)救急用具、観察記録の用具、採集の道具、日差しをさえぎるシートなど。

川に入るときは、海水パンツ、ライフジャケット、救急用の呼笛(首からかける)、採集用具のほかに、箱めがね、水中めがね、シュノーケル、スイムフィン、軍手。

履物は、できれば渓流タビ、リバーシューズ、ズック靴に厚手のソックスでそのまま水にはいる。

ビーチサンダルは滑ってきけん。長靴は水辺では便利ですが水が入ると重くなり危険です。胸まである長靴はたおれて水が入るときわめて危険です。

観察などのためにとった獲物をいれる容器(ビク、バケツなど)

トランシーバーや携帯電話があると便利。
携帯電話では、177で最新の天気予報を聞くことができます。

川からあがったときの着替え、てぬぐいタオルなど。


 水にはいる前に

土手や橋の上などの高いところから、川ぜんたいを観察する。水の量、水のにごりぐあい、岸辺の草の倒れぐあい、川原の石がキナコをまぶしたように汚れていないかなど、増水したあとなどをチェックする。

流されてきたもの、生木、人工物、動物やその死体などをチェックしましょう。

川にいる、ほかのひと(ひとびと)は?

上流の空をみよう。厚い雲(雲の底が灰色の)にとざされていないか。積乱雲(入道雲)がないか。雷鳴がきこえないかな?

上流部に雨足がみられないかな?

上流部の天気予報はどうか。(177の電話で最新の情報がとれます)


 おもしろいけれど、危険な川

川は水が流れるところ、水がなければ川ではないし、水が流れなければ、湖、池、沼です。

川はながれる水のはたらきで、かならず蛇行(だこう)がみられます。ひとつの蛇行のなかに瀬と淵があるのも川のとくちょうです。

上流は、瀬と淵の数がおおく、瀬には早瀬と平瀬があります。

川が流れる水のはたらきには、削る、運ぶ、置くの三つの大きなはたらきがあります。

川はまた、おびただしい生命のやどりです。これらの生命は原則的に陸上から流れこむ養分や食べ物によって生活しています。

川の自然は極めて不安定で変わりやすいので、危険はここにひそむのです。

水ぎわは、水の世界から陸の世界へうつりかわる、生きものにとって、とても大事な場所です。

日本の川は急流がおおく、台風などの豪雨で、しばしば洪水が起こるのが特長です。


 いよいよカッパ(河童)になる!

準備体操はかならずやりましょう。

ライフジャケットをつける。結び目を点検。すそのヒモを股に通すことが大切です。

いきなり飛びこんではいけません。まず下半身から水をかけ、だんだん上にかけて全身を冷たい水にならします。

頭に水をかけるのも忘れてはなりません。

唇がむらさき色になったり、鳥肌がたったり、冷たさにふるえるようだったら、すぐに水からでて、全身をあたためよう。

冷たいからといって強烈な日射に全身の皮膚をさらさない。帽子をかぶり、肩や背中はタオルや長袖のシャツで日射をふせごう。さもないと痛い思いをしますよ!

川の中を歩くときは、すりあしで、足もとの川底の安全を確認しながらしずかにそっとあるくのがコツです。

下流にむかうときは、水の力でおされてすべったり、倒れたりしやすいものです。
じゅうぶん注意しましょう。

急な深みには十分注意しましょう。 淵には意外に深い場所があります。上流の渓流では急な深みが多いので、移動はできるだけ水から出て、乾いた岩の上を歩くようにしましょう。


 溺れたら

落ちついて、からだが浮くようにつとめる。
(もがけばもがくほどしずむよ)

流されたら、頭が上流側になるよう努力するとよいのですが・・・

流されながらなるべく岸辺に近づくよう努力しよう。岸辺の流れはゆるやかです。

つかまれるものがあったら何でもつかむ努力をしましょう。命がかかっているのだから、最後までかんばろう。

大声をあげたり呼笛をふいて助けをよぶのは極めて大事なことです。


 溺れた人をみたら

自分たちだけで、助けようとしないで、まずは人々に知らせ助けを求めましょう。

ロープ、浮輪(ひもつきがよい)、大きな木片、発泡スチロール、ポリタンクなどつかまれるものを溺れたひとより少し下流の方向めがけて投げましょう。

下流で救助索を、流れに直角に、岸から岸へ張る。ただしロープが水面についていなければ、溺れたひとは、これをつかめません。この辺はむずかしいところです。

網やロープの束などを流して、つかまれるようにしむけましょう。


 助けあげたら

意識があるかどうかをまず確認します。

水を吐かせる。

気道を確保して、人工呼吸をします。

心臓がとまっていたら心臓マッサージを続けます。あきらめないで頑張ろう。

救急センターに連絡し、救急車にきてもらいます。救急車がついたらプロにまかせましょう。

お世話になったひと(人々)の氏名や住所をしっかりきいておいて、いっさいが終わったあと、報告と感謝の挨拶をするのは大切な礼節(マナー)です。